大人のニキビができやすい肌とは:油浮きが気になる、実は隠れ乾燥肌
大人ニキビは一度できると治りが遅く、跡が残ってしまうこともある厄介なニキビです。大人ニキビは様々な要因が影響し合って起こると言われています。栄養バランスの悪い食事やストレス、寝不足などの要因が複雑に絡み合っているため、生活環境全体の改善が重要になります。上記のような体に良くない習慣を続けていると、肌やホルモンのバランスが崩れて、乾燥肌になりやすくなります。
肌は乾燥すると残った水分を守るために皮脂を分泌します。皮脂量が多くなると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなってしまいます。「肌表面の皮脂量が多いから」と、自身の肌を脂性肌と思っている女性は多いですが、肌の油浮きに悩んでいる人のほとんどは、乾燥のせいで皮脂が浮き出ている「隠れ乾燥肌」です。自分の肌を脂性肌と勘違いして、皮脂を頻繁に取り除いてしまうと、ますます肌を乾燥させ、皮脂を分泌させてしまいます。脂性肌用のケアをしても効果が実感できなかった人は、乾燥肌用のケアを行えば症状が改善される場合があります。
乾燥肌の改善は大人ニキビの治療にも役立ちます。肌質の改善で大切なのは、水分と油分のバランスを丁度いい状態に保つことです。乾燥肌の人は肌の水分が少ない傾向にあるので、化粧水をこまめに使って水分を補ってあげましょう。肌が本来持っている保湿機能を回復させることも重要です。食事の見直しや適度な睡眠、ストレス要因の除去などを行って、肌の状態を整えてあげるといいでしょう。肌が本来持っている能力を呼び覚ますことが重要なので、過剰にケアを行うことは避けましょう。洗顔のし過ぎやコットンパックは、弱っている肌をさらに傷つける行為なので絶対に止めましょう。
適度な洗顔と十分な保湿、生活環境の見直しが肌の乾燥・大人ニキビの治療に効果的です。肌のターンオーバーはゆっくり行われるため、効果を実感するには2~3ヵ月の時間を要しますが、あきらめずに続けることが重要です。